出会いのパズルが組み合わさる時

カテゴリー:いま・ここ・私

公開日:2017.12.03

これからお話するストーリーは、フィリピンに住む女性の実話です。彼女の名前は「エリザベス」。「ベス」という愛称で親しまれている笑顔の素敵な女性です。

昔から手刺繍が大好きで、学生の頃から大好きな手刺繍を仕事にしたいと思っていました。高校生の頃、その事を彼女は母親に打ち明けます。でも母は猛反対!理由は手刺繍では食べていけないからだと言うのです。でも彼女は諦めませんでした。自分の思いに逆らうことほど辛いことはありませんから。

諦めずに、ずっとずっと大好きな手刺繍を作り続けてきた彼女は、CARD MRIの支援を受け手刺繍をちゃんと仕事にできています。まだ自分のブランドは確立されていませんが、今回、成功事例として紹介され私たちと出会いました。

彼女が手掛ける手刺繍の作品に出会った時、私の心は突き動かされました。「何かが違う」のです。ベスとその手刺繍作品。それは一帯でした。わぁ、なんだろう…この心地よさ。

私は近い将来、彼女の心がこもった作品を日本の素晴らしい染めや生地を使い、さらに素敵な一生ものの作品を作り上げるサポートをすることになるだろうと思いました。

そして私は彼女に言いました。

「あなたの人柄、そして成功は未来のフィリピン女性の光になるでしょう。私があなたに望むことは、ビジネスでの成功でもありますが、手刺繍の後継者を作っていくことでもあります。
手刺繍だけでなく、未来の光になる女性を作っていくことです。私は収益の一部を、そのような女性の育成・支援に使える仕組みを作ります。一緒に素敵な物を作りましょう!まずは、皆で力を合わせてやってみましょう!」

さ~ぁ、どんなブランドができるのかしら?
これから、ストーリーが一つずつ作られて行くことでしょう。

そうそう、人との巡り合わせは本当に不思議です。
私の通訳をしてくれたネリちゃんは偶々デザイナーでもあり、す~こは服飾関係のプロ。もう一人の通訳者は、フィリピンに30年以上住み、通訳や記者など、様々な経験をされて来たタフな女性。NGOでも長く貢献されていて幅広いネットワークを持っています。

一つ一つの出会いのパズルが組み合わさっていった時、そこにはAmazingな出来事が形となって表現されていくのです。私の役割はプロデューサー。さ~ぁ、楽しみがまた一つ増えました。

ベスは今42歳。そう、偶然にも私と同い年です。42年の歳月を超えて巡り合った二人が、一つ一つ展開していく生のストーリーを楽しみにしていてくださいね!

投稿者プロフィール

有川 凛
有川 凛
財団法人RINDA foundation JAPAN創設者/代表理事
株式会社らしゅえっと代表取締役
NPO「恩渡しネットワーク」代表

2014年1月より、「生きやすさ」と「循環(持続可能性)」の2つのキーワードを活動ポリシーに、除菌水シリーズ「まましゅっしゅ」の商品企画、制作、販売。2年連続で「キッズデザイン賞」を受賞し注目を集める。

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