日本語とタミル語の不思議〜私がタミル人に着目した理由〜

カテゴリー: ─ RINDA foundationのこと

公開日:2018.04.03

2018年から外国人技能実習生に「介護福祉士」も加わった。

私たちはここにフォーカスし、一気に舵をきったわけだけれど、私が南インド、特にタミル人に着目したのは、インド人パートナーが南インド ポンディシェリ出身のタミル人だという事も大きいが、この出会いも偶然というか必然だったのだと思う。

物知りな父から日本語とタミル語は酷似していて歴史的な理由があると聞いていた。
加えて亡母のルーツである石川県粟津地方にも繋がり、非常に面白い偶然のパズルがあった。
そのためだと思うが氣の流れがスムーズで、出会いに何の違和感もなかった。

さて。
そんな日本語とタミル語は、何がどう似ているかと言えば、文法だけでなく「あいうえお」「かきくけこ」…まで同じなのだ。

そんなわけで日本人に「外国人が来るから、英語を喋れるようになれ」と言うより、目的を持ったタミル語を話すインド人に日本語を教える事の方が非常に容易いと思ったわけだ。

話は学校を作ろうとしている町に話題は移る。

これから学校を作ろうとしている南インドのポンディシェリ。
ここは港町で、タミルナドゥ州の隣接し、人々はタミル語を話す。
インドでは珍しく1954年までフランス領であった町。
町に入るとフランス領であった事が伺えるお洒落な建物やストリートを見ることができる。

緑も多く海が近い。
エコビレッジで有名なオーロビルも目と鼻の先である事からもわかるように、磁場がよく肥沃な地面に力を感じた記憶がある。

確かに田舎と言えば田舎だが、自然に溢れ、今では大都市バンガロールから一日に2便の飛行機も出ており、30分もあれば行ける。
料金も往復で7,000円ほど。

バンガロールに学校を作るよりポンディシェリの方が適しているのではないかと思った。

それに日本人の日本語教師が住むにしても、こじんまりとしていて治安も良く、物価も安い。

TITPは「インドから日本に」というだけでなく、これからインドは人口の余剰分を活かし、ロシアや北欧、スイスなどへも人を送り出すため、恐らくこの学校から巣立っていく人たちは色んな国へ渡って行くのでしょう。

初めてホンディシェリを訪れた時は、このような展開になるなど思ってもいなかったが、意思というのは「意味」を作り「意味」は永遠に繋がっていくわけなので、成るべくしてこうなっているように思う。

最後に余談だが、タミル人というのは面白く、世界中どこにでもいると言っても過言ではない。
アメリカやヨーロッパは勿論、私がパートナーと共に旅したアジア圏、アフリカ圏では、いつも沢山のタミル人に出会い、結局、英語ではなくタミル語で会話するという始末だった。

この地球上に広範囲に移民という形でタミル人は散らばっているので、どこかしこで出会い、面白い情報が得られる。
人口の多さが与える影響なのだろう。

 

投稿者プロフィール

有川 凛
有川 凛
財団法人RINDA foundation JAPAN創設者/代表理事
株式会社らしゅえっと代表取締役
NPO「恩渡しネットワーク」代表

2014年1月より、「生きやすさ」と「循環(持続可能性)」の2つのキーワードを活動ポリシーに、除菌水シリーズ「まましゅっしゅ」の商品企画、制作、販売。2年連続で「キッズデザイン賞」を受賞し注目を集める。

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