もはや夢物語ではなくなった学校を作ろう物語

カテゴリー:RINDA foundationのこと

公開日:2018.04.17

2025年問題ってご存知ですか?

前にも書きましたが、現状のままでいくと2025年には、介護サービスにおいて38万人の需要ギャップが生じるとされています(人材不足)。
それを2025年問題と言うそうです。

そしてこの2025年問題により、何が起こってくるかというと、『介護離職』を余儀なくされる人が出てくるということです。

想像してみてください…

介護サービスを受けようと思っても、ケアーする人口が足りないため、サービスを受けられない…

介護離職…

また別の貧困問題も出てきます…
大人も子供も起こり得ます…

一見、制度の整っていそうな私が以前勤めていたあの大企業であっても、普通に起こってしまうことを、私は看護・介護離職という苦い経験をしたので、よくわかります。

なぜかというと介護というのは、多くはその前に「看護」という状況が発生します…

そして二人に一人が癌になると言われる日本です…
実際に癌治療に挑もうとすると病院の先生方や看護士さんの力は勿論ですが、大きな力を発揮するのが家族の前向きな応援隊という看護サポートです…

以前勤めていた会社には「介護休暇・休業」という制度があり、『使える』と思い上司や人事に相談しましたが、実際には、「寝たきり状態」になった人を介護する場合に限られた制度で使えませんでした。
人事部にも上司も一緒にあの手この手でサポートしてくれましたが、最後はこの印籠が目に入らぬか〜と言わんばかりに「前例がない」の一言でThe End…

実態とはそういうものです。

今のうちに、自分の勤めている会社の制度内容を、その立場になって、じっくり知ってみるのも良い機会かもしれません…

もう一つ、知っておいて欲しい事があります…

兄弟姉妹がいる場合はまだサポートしあえる…
結婚している場合はまだサポートしあえる…

でも兄弟姉妹がいない+独身の方は、親の看護・介護という状況になった時、どうする事ができるかを知っておいて欲しいと思う…

「まず地域の包括支援センターへ電話!!」ですよ!!!!!

 

智慧と工夫、愛嬌と行動。パズルのピースを組み合わせたらこうなった!

さて。

「こんな事をつべこべ言っていても仕方がない!!」
「日本で手詰まりなら地球全体を見回して、何か少しでも解決の糸口になる事がないのか?」
と考え、とりあえず絵を描き、実行に移そうとするのが私の性分です。

そうすると、面白いパズルが組み立てらたりするものなんですよ…
(誤解されるので言っておかねば。私達、お金全然持っていない、一般ピープルです。無いなら無いなりに、智慧工夫し、そして愛嬌と行動。それしか持っていないのです。)

日本に留まらず国家間の動きをチェックしてみる。
日本は「介護離職」を食い止めるために福祉・介護人材の確保対策をとっており、昨年末に「外国人技能実習制度(TITP)」に「介護士」が加わった。
TITPの対象国を見ると、今まで日本へ送っていた国も、自国の労働力が足りなくなり、送り出しをしない国も出てきていた。

じゃ〜インドは?
あらら、まだまだこの先も人口ボーナス期で、人が余っている国。

それに、昨年、日本政府は30万人のインド人技能実習生を受け入れるとインド政府と約束した…

あらま…

じゃ〜、送り出し機関の認定を受けられる条件は?

ん…?
めっちゃくちゃハードル高い!!

ん…でも、なになに?

インドにある日本語学校も対象。
ただし3期連続で売上が2,000万円以上の学校。
加えて、日本語学校としての成果と実績が公表できる形であること。
それ以外にも細かい厳しい条件諸々…

「あれれ、私達、応募できるじゃないか!!
一か八かやって見ようよ!!
在京インド大使館に情報を貰いに行こう!!」

というわけでNAVIS日本語研修センターをTITPの送り出し機関に申請。

すると、送り出し機関申請をした全団体の中で、審査項目ポイントがトップの成績という内容で通過し、認定を受ける事が出来たのです。

びっくりでした…

実はと言うと、私達が持っているパズルのピースは、これだけに留まりません。

ではここから、RINDA foundationが具体的に何をしようとしているのか、ざざっと書きます。
(書き漏れはありますので、徐々に足します)

 

先ずは持っているピースの整理です!!

●インドに日本語研修センターを持っており、TITP送り出し機関に認定されました。

●インドに将来的に学校も作りたいと思っていたので、昨年、インドに居住しない私が代表となる財団法人を前代未聞で作りました。
(インドの皆さんが私の思いを形にして下さったお陰です)

●加えて、南インド ポンディシェリに活用していない広大な土地を持っています。

●加えて、インドに人材開発・人材紹介会社をパートナーが持っています。
サービスや機能、実績があります。

●加えて、インドの学校にはITIという産業訓練校というジャンルがあり、簡単にイメージしやすくすると質は違えど、日本の「高専」のようなものです。
そしてITIには数多くのプログラムがあり、その中に「介護」があります。
加えて、私達は、卒業生に国家資格をあげることができます。
<ドイツ マイスター制度の変化球>

 

次に、このピースを組み立てて、私たちRINDA foundationが何をしようとしているかという話に移りましょう!!

●南インドに来年春の開校を目指してITIの学校を作り、先ずは、日本語やマナー研修を取り入れた介護・看護士専門のカリキュラムで学校を始めます。

→そしてここでは卒業生には学校の卒業証書とは別に「介護士の国家資格」を与えてあげる事ができます。

それだけではありません。

●この卒業生はTITPの制度により、日本へ送り出し、日本で給与を貰いながら実地訓練を受け、現場で働き、気持ちよく貢献して貰う。
私達は渡航前に日本語N3(国の制度上はN4で良いと言われている)に合格するよう特訓するため、日本に滞在中に是非とも介護福祉士の国家資格を取って、もっと素晴らしい経験と日本への社会貢献を積んでいただいた上で、自国へ帰国していただきたい。

●そして私達としては、バンガロールに人材紹介会社も持っているので、インドへ帰ってきた彼らをケアーし、職につける斡旋をしたいと考えているのです。

●日本には監理団体も作るでしょう。
●インドにも日本にも、関連する面白いユニークな仕組みや物を作っていくでしょう。

色々です…

学校が完成する来年春までの動きとしては、インドで看護士の資格を持つ人を対象に日本語を教え、2019年1年から、具体的に日本に介護のジャンルのインド人技能実習生を送り出します。
(既に引き合いが多く、一つ一つお話を聞きながら、対応しているところです)

ざざっと書きました…

 

その心はというと

『未来への地球上の子どもたちにプラスの遺産を遺せるように』です…

そして私達のミッションの「3つのE」
Equity
Ecology
Education

そして、そこにDiversity & Inclusionを「気持ちを寄せ合う(愛)」を軸に存分に取り入れて…

地球上には様々なギャップが存在します…

例えばの事例ですが
日本の抱える格差と介護問題。
そしてインドの抱える格差と雇用問題。
などがあります…

でも、みんなが幸せを願い、全体で「±0」にしようと思う姿勢があれば何かしら、手を取り合って気持ちを寄せ合って、地球規模での幸せの循環ができるのではないかな?

色んな皺寄せが「誰か」や「どこか」に偏るのではなくて…

私は自分のこと、「こんなしんどい事やるなんて、正直、阿呆やな〜」と思います(笑)

だけど、しゃ〜ないかと(笑)

そしてもう一つ…

日本では「女性の活躍推進」と今、皆さんが力を注いでいます…

折角のこの流れを良い方向へ持っていかないと勿体無いと思いますし、今の現状で言うと、女の人が、結局、介護の問題を抱え、エネルギーの無駄遣いなる…

だからこそ、少しでも介護離職を少しでも減らせられたらと、非力ながらも私は強く思うのです…

今日も、由美子さんと、一緒に、川崎にある素晴らしい介護施設を訪問してきます!!

SMILE
〜Sharing Miracle In Life Everyday〜

『普通の人だって、世界は変えられる』

投稿者プロフィール

有川 凛
有川 凛
財団法人RINDA foundation JAPAN創設者/代表理事
株式会社らしゅえっと代表取締役
NPO「恩渡しネットワーク」代表

2014年1月より、「生きやすさ」と「循環(持続可能性)」の2つのキーワードを活動ポリシーに、除菌水シリーズ「まましゅっしゅ」の商品企画、制作、販売。2年連続で「キッズデザイン賞」を受賞し注目を集める。

Copyright © 有川凛の『日々是好日』 All Rights Reserved.

ページTOP