父と娘は『浪漫』を選んだ

カテゴリー: ─ いま・ここ・私

公開日:2018.05.24

父は恐らく6月3日に退院をする…

治療を続け、その結果、退院という流れを知った時、恐らく人は「治った」と思いがちだが、そうではない…

父と私は、これからの生き方に「癌との共存」を選んだ💗

血液は様々な構成要素で成り立つが、それぞれがどういった数値バランスにあるのか、血液の癌を一度患うと、細かく把握しながら日常生活を送る事になる…

具体的には採血検査により
WBC(白血球数)、PLT(血小板数)、NEUT(好中球)、BLAST(芽球)、CRE(クレアチニン)、ALT、LDH、GLU(血糖)、CRP(C反応性蛋白)
の数字を見ていくことになる…

父の再発に関して言うと、PLT(血小板数)が異常に少ない状態で、Blast(芽球)が1%程だが、それ以外の数値はまずまずだった…

この「血小板減少」が、『これ以上、下がり続けるのか?』
その経過を見る必要があった…

そのために入院により、服用中の免疫抑制剤の量を、ほぼ辞める形にシフトする作戦を取った…

免疫抑制剤をやめると自己免疫力が上がるはずなので、その効果で血小板減少が改善される可能性があるからだ…

経過観察をしていたが、何とか激減していた血小板数値も下げ止まりを見せ、低いながらも横ばいで安定してきた…

blast値も誤差の範囲…

他は、まずまずの数値…

分かりやすく言い換えれば、『早期白血病であるものの、このバランスで今は共存ができている』とも言える。

そうすると、この状態から、何を最優先にし、どう向かわせるかを選ぶ必要が出てくる…

1)安定しているならば、この状態を今の薬のバランスで日常生活を送り、2週間毎の通院

2)微弱の抗癌剤治療を選び、入院を続けながらガンガンやっつける

医師、父、私で色々と話し合った結果、私たちは、共存を選び、普通の生活に戻って日常生活を楽しむ事を選択した…

『浪漫』を選んだ…

過ごす場所を病院ではなく、介護施設にシフトして、私や施設の方々のサポートを頂きながら、外を散歩したり、談笑したり、書を書いたり、好きな物を食べたり、山のお家へ行ったり…

222体のお人形がお嫁入りする様子を楽しみながら、骨髄バンクへの募金活動に結びつけたりしながら…

その先にインドへ行く夢を見ていけば良いだろうし、氣をそのように流そうと…

きっとあの父の事だから、マイワールドを貫いて、インドには何が何でも行くのだと思う…(笑)

そして、私や周りにいる人たちは、この雅を造るという名を親から授けられた山本雅造さん(雅号:夢拓)を見て、大いなる勇気とオモロさと時には憂いで、笑いと涙を享受するのでしょう…

人生、それで「ええじゃないか!!」

投稿者プロフィール

有川 凛
有川 凛
財団法人RINDA foundation JAPAN創設者/代表理事
株式会社らしゅえっと代表取締役
NPO「恩渡しネットワーク」代表

2014年1月より、「生きやすさ」と「循環(持続可能性)」の2つのキーワードを活動ポリシーに、除菌水シリーズ「まましゅっしゅ」の商品企画、制作、販売。2年連続で「キッズデザイン賞」を受賞し注目を集める。

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