命を次世代へと繋いで行くこと

カテゴリー: ─ いま・ここ・私

公開日:2018.05.20

2016年の夏の日…

移植する直前の父と娘がここにいます…

父は私が幼い頃から
なんでも手作りをして
なんでも面白がって
なんでも極めて行くような
そんな人でした…

「粋」な人やなと思います…

私の今、目の前に広がっている世界観の礎は
この父と母が作り上げたものだと
そう思いますし
私の思考はこの人たちと私と共に
共育され出ているものだと思います…

それがまた
私と夫を通じ
次の世代である二人の息子へと
継承されていくのでしょう…

そういう意味が分かるからこそ
私はやはり夫が大事にしている
夫の父母からの継承物、
例えば教えや考えであったり
習慣であったり
物であったり
空間であったり
そういう物を
大事に大事にしたいと思うのです…

命を次世代へと繋いで行くことの意味の中に
あると思うのです…

小学2年生くらいの時
父は帆布に
「一期一会」という言葉を毛筆風に書き
暖簾にして
家にかけていました…

その時、この「一期一会」という言葉に出会い
言葉の意味を知りました…

その当時はよく分かっていませんでしたが
私が物事の出会いの意味を
深く捉え、ご縁という意味で繋げようとする心は、そこから始まっていると思っています…

父と母は
決して学歴が高いわけではありません…

でも大人になって様々な事を知っていく中で
学歴ではなく「教養」のある人たちだったと
思うようになりました…

小さな時から、次の3つの事を柱にした
父と母の共育方針…

1. 優しいことは強い事
2. 仕事は段取り、戦争は陣取り
3. 謙虚さが幸せを運んでくる

これ以外は特にありません…

もう一つあるとすれば
試験勉強があろうとなかろうと
毎日毎日、朝叩き起こされては
「働かざるもの喰うべからず」と
母は私に、廊下の雑巾がけとトイレ掃除をさせましたが、その当時には分からなかった継続の意味と浄化の意味が、今は良くわかりますし、今でも朝は、雑巾がけをしています…

継承し続けている毎日だからこそ
亡くなった母と
ずっと繋がり
見守られている氣がするのかもしれませんね…

それが私の強さなのかもしれませんね…

実態ではなく
立ち戻れる「心の場所」があるから…

だから昔から今も、そしていつまでも
私は変わらないのでしょう…

有り難いことです…

投稿者プロフィール

有川 凛
有川 凛
財団法人RINDA foundation JAPAN創設者/代表理事
株式会社らしゅえっと代表取締役
NPO「恩渡しネットワーク」代表

2014年1月より、「生きやすさ」と「循環(持続可能性)」の2つのキーワードを活動ポリシーに、除菌水シリーズ「まましゅっしゅ」の商品企画、制作、販売。2年連続で「キッズデザイン賞」を受賞し注目を集める。

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