昔の人は何もないことを信じなかった。その空白をエーテルという物質で満たした。
斉藤倫の詩を読みながら、ボクは今目の前にある空白を何で満たそうとしているのか、ぼんやりと考えた。
学校がない、授業がない、学びがない、その空白を「課題」で満たそうとしていないか?
「オンライン授業だ!」「授業動画だ!」
何かに飛びついて満たそうとしていないか?
その空白が不安で満たされないように、大人たちが満たそうとしているそれは、本当に必要なものなのだろうか?
昔の人もこんな風に不安だったのかな?
ボクはこの空白を何で満たすのか、満たしたいのか?
「あれやりたい」
「これやりたい」
「こんなことしたら楽しい?」
そんな風にして子どもたちと一緒にゆっくりと満たしていきたい。
いや、満たすんじゃなく、空白を自由に使っていきたいのかもなぁ。
あっ。
満たすべきは「すること、やること」ではなく、子どもたちの「気持ち」なんだよ。きっと。
調子はどう?
どんなことしてる?
おっ、面白いね。
じゃ、こんな風にしてみたら?
なんてやりとり。
今はそこ。そこなんだよ。
投稿者プロフィール
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ボクは、トイトイ。
ごくふつうの町のごくふつうの学校でせんせいをしている。
「せんせい」と呼ばれるのは少しくすぐったくて、
子どもたちからは「トイトイ」って呼んでもらっている。
ここで話すのは、ボクが子どもたちと一緒に見聞きしたこと。 学んだこと。考えたこと。
そんな何気ない日常のひとかけら。
ごくふつうの日々だけど特別で大切な言葉で綴られた物語。
【とし】「お兄さん」から「おじさん」と呼ばれるようになってきたぐらいの年。
【すき】あるく。ラムネ。本。料理。
【きらい】すぅーっとするもの。
【学ぶ】ことば。てつがく。
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