今日は「地震」をテーマに詩を書く子が多かった。それだけ、子どもたちにとって大きな出来事だったんだろう。その時の気持ち、出来事、家族の言葉やペットの事、寝ぼけて夢だと思っていたこと。一つ一つが言葉になって共有されると、不思議と不安な気持ちの感触が変わっていくようだった。不安や寂しさも詩にしていくことで救われるものがあるんだなと思う。
考えてみると2年生のあの子たちは、10年前の地震を経験していないんだ。あの子たちにとって人生で一番の揺れだったのかもしれない。そういえば、おうちの人の落ち着きに不安を感じた子もいたっけ。やっぱり「怖かった」と言葉にできること、共感できることでほっとすることもあるんだな。それなのに、子どもたちに気づかされるまで地震のことが記憶から流れてしまっていた自分が恥ずかしいなぁ。
投稿者プロフィール
-
ボクは、トイトイ。
ごくふつうの町のごくふつうの学校でせんせいをしている。
「せんせい」と呼ばれるのは少しくすぐったくて、
子どもたちからは「トイトイ」って呼んでもらっている。
ここで話すのは、ボクが子どもたちと一緒に見聞きしたこと。 学んだこと。考えたこと。
そんな何気ない日常のひとかけら。
ごくふつうの日々だけど特別で大切な言葉で綴られた物語。
【とし】「お兄さん」から「おじさん」と呼ばれるようになってきたぐらいの年。
【すき】あるく。ラムネ。本。料理。
【きらい】すぅーっとするもの。
【学ぶ】ことば。てつがく。
最新の投稿
- つぶやき2021年3月9日一緒に悩むということ。
- つぶやき2021年3月3日子どもたちの感情や思考のプロセスによりそう。
- つぶやき2021年3月1日言葉
- つぶやき2021年2月15日大きな揺れでした。