子どもたちと散歩に出かけてきました。もちろん、このご時世ですから色んなことに配慮してです。それでも子どもたちは実に嬉しそうに身体を伸ばしたり、あちこちに駆け回っていました。
はじめは、スケッチブックを持っていってみんなで絵を描こうか、お手製のフィールドビンゴ(といっても手描きの粗末なものですが)をみんなで取り組もうか、あれこれ考えていましたが、結局やめてしまいました。何となく、自然に遊びたかったのかもしれません。
原っぱにつくと、ごろんと寝転ぶ子、シロツメクサで指輪を作る子、みんな思い思いに動き出します。すると次の瞬間には、「ちょうちょだ!」の叫び声にみんながそちらへかけて行く。そして四つ葉探しがはじまって、それが転じて原っぱの宝物探しに遊びが広がっていく。こうして目的もなく、うちから湧き出るものに従って遊んでいる子どもたちの様子はとっても生き生きとしていました。
「すること」が決まっていると、「しなければならない」になってしまうのかな。それが小さいほど子どもたちは自然な姿を見せてくれるのかも。なんてことを考えました。大人はつい、整ったものや揃えたものを与えたくなる生き物です。(それが「きょういく」だと信じすぎているのかもしれません。)
もちろん、整えること、揃えることも大切なことです。でもやっぱり時にはこうして自然と湧き出るものに身をまかしてみてもいいのかなぁとボクは思うわけです。
こうして考えている間にも子どもたちは、「赤い花があったよ」「ありんこがいたよ」と駆け寄ってきては大発見を報告し、また戻っていきます。子どもたちにとって大人は灯台のように見守ってくれて、発見をおもしろがってくれるだけで十分なのかもしれません。あれこれ用意しなくても子どもたちは自分たちで遊びも世界も作り上げていけるのですね。
投稿者プロフィール
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ボクは、トイトイ。
ごくふつうの町のごくふつうの学校でせんせいをしている。
「せんせい」と呼ばれるのは少しくすぐったくて、
子どもたちからは「トイトイ」って呼んでもらっている。
ここで話すのは、ボクが子どもたちと一緒に見聞きしたこと。 学んだこと。考えたこと。
そんな何気ない日常のひとかけら。
ごくふつうの日々だけど特別で大切な言葉で綴られた物語。
【とし】「お兄さん」から「おじさん」と呼ばれるようになってきたぐらいの年。
【すき】あるく。ラムネ。本。料理。
【きらい】すぅーっとするもの。
【学ぶ】ことば。てつがく。
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