アンソロジー作り

カテゴリー:つぶやき

公開日:2020.03.22

子どもたちとアンソロジー作りをしている。
これがとっても楽しい。

教室にはたくさんの詩集を並べてあって、子どもたちは思い思いに詩集を手にとって、週に1つ、お気に入りの詩を視写している。裏には選んだ理由を書いて、どんどん溜めているところ。

リズム感で選ぶこもいれば、難しい詩をあえて選ぶ子もいる。
相田みつおの詩を筆ペンで書く子もいれば、ボクの本棚から立原道造やリルケなんかを選ぶ子もいる。

詩の読み方や意味なんかは特別に指導はしていない。

でも、子どもたちなりに読み、受け止めている。

ボクはただ、個々の子どもたちと詩を挟んで対話をしている。

「これ、かっこいいね。なんで選んだの?」
「どこが好き?」
「そっか、確かにそんな感じする。ちなみに、これはね…」

それがとっても楽しい。豊かな時間だ。

誤読も含めて、読み手の想像の余地への信頼が詩の魅力だと思うから。自分本位な授業だけど。いいと思うんだ。

「ねぇ、自分で詩を書いてもいい?」
とオリジナルの詩を書き溜める子もでてきた。ああ、面白い。

ボク自身もノートに詩を書き溜めている。
そして自分でも書くようにしている。
指導のためってよりも、日常を教室に持ち込んだ感じ。これがすごく心地がよい。
だから、いいと思うんだ。

投稿者プロフィール

トイトイ
トイトイ
ボクは、トイトイ。
ごくふつうの町のごくふつうの学校でせんせいをしている。
「せんせい」と呼ばれるのは少しくすぐったくて、
子どもたちからは「トイトイ」って呼んでもらっている。

ここで話すのは、ボクが子どもたちと一緒に見聞きしたこと。 学んだこと。考えたこと。
そんな何気ない日常のひとかけら。
ごくふつうの日々だけど特別で大切な言葉で綴られた物語。

【とし】「お兄さん」から「おじさん」と呼ばれるようになってきたぐらいの年。
【すき】あるく。ラムネ。本。料理。
【きらい】すぅーっとするもの。
【学ぶ】ことば。てつがく。

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