子どもたちとアンソロジー作りをしている。
これがとっても楽しい。
教室にはたくさんの詩集を並べてあって、子どもたちは思い思いに詩集を手にとって、週に1つ、お気に入りの詩を視写している。裏には選んだ理由を書いて、どんどん溜めているところ。
リズム感で選ぶこもいれば、難しい詩をあえて選ぶ子もいる。
相田みつおの詩を筆ペンで書く子もいれば、ボクの本棚から立原道造やリルケなんかを選ぶ子もいる。
詩の読み方や意味なんかは特別に指導はしていない。
でも、子どもたちなりに読み、受け止めている。
ボクはただ、個々の子どもたちと詩を挟んで対話をしている。
「これ、かっこいいね。なんで選んだの?」
「どこが好き?」
「そっか、確かにそんな感じする。ちなみに、これはね…」
それがとっても楽しい。豊かな時間だ。
誤読も含めて、読み手の想像の余地への信頼が詩の魅力だと思うから。自分本位な授業だけど。いいと思うんだ。
「ねぇ、自分で詩を書いてもいい?」
とオリジナルの詩を書き溜める子もでてきた。ああ、面白い。
ボク自身もノートに詩を書き溜めている。
そして自分でも書くようにしている。
指導のためってよりも、日常を教室に持ち込んだ感じ。これがすごく心地がよい。
だから、いいと思うんだ。
投稿者プロフィール
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ボクは、トイトイ。
ごくふつうの町のごくふつうの学校でせんせいをしている。
「せんせい」と呼ばれるのは少しくすぐったくて、
子どもたちからは「トイトイ」って呼んでもらっている。
ここで話すのは、ボクが子どもたちと一緒に見聞きしたこと。 学んだこと。考えたこと。
そんな何気ない日常のひとかけら。
ごくふつうの日々だけど特別で大切な言葉で綴られた物語。
【とし】「お兄さん」から「おじさん」と呼ばれるようになってきたぐらいの年。
【すき】あるく。ラムネ。本。料理。
【きらい】すぅーっとするもの。
【学ぶ】ことば。てつがく。
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