旅へ行ってきた。
とてもよい時を過ごすことができたので、帰って来てからも満たされた幸せな気分でいる。
不思議と旅先で思うのは、
今頃子どもたちはどうしているかなぁとか、あ、これ、授業に使えるなぁとか、
そんな仕事や家庭の日常のことばかり。
さらに不思議なのは、
帰って来ると今度は反対に旅先の景色や時のことを想う。
山へ行けば山頂の景色を
海に行けば波の音を
キャンプに行けばその時を
見上げた星空を
出会いを
そうか、こうして景色や時を想い出という名のお土産として持ち帰っているんだなぁ
「明日から現実が待っている」
なんて表現をよく耳にするけれど、
ボクにはあまり実感はない。
もちろん、名残惜しさはあるけれど
ボクはどこかで、帰る日常の豊かさもを知っているのかもしれない。
そして、日常があるからまた旅へと向かう喜びもがあることを知っているんだ。
帰路の途中、
そんなことを考えていたらこの星野道夫の言葉が頭に浮かんだ。
“僕たちが毎日を生きている瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい”
『旅する木』星野道夫
ああ、そうだ。
だからボクは旅に行くんだ。
投稿者プロフィール
-
ボクは、トイトイ。
ごくふつうの町のごくふつうの学校でせんせいをしている。
「せんせい」と呼ばれるのは少しくすぐったくて、
子どもたちからは「トイトイ」って呼んでもらっている。
ここで話すのは、ボクが子どもたちと一緒に見聞きしたこと。 学んだこと。考えたこと。
そんな何気ない日常のひとかけら。
ごくふつうの日々だけど特別で大切な言葉で綴られた物語。
【とし】「お兄さん」から「おじさん」と呼ばれるようになってきたぐらいの年。
【すき】あるく。ラムネ。本。料理。
【きらい】すぅーっとするもの。
【学ぶ】ことば。てつがく。
最新の投稿
- つぶやき2021年3月9日一緒に悩むということ。
- つぶやき2021年3月3日子どもたちの感情や思考のプロセスによりそう。
- つぶやき2021年3月1日言葉
- つぶやき2021年2月15日大きな揺れでした。