二週間が過ぎた。
慣れないこと、戸惑いはたくさんあるけれど、ゆっくりゆっくりと新しい場に溶け込んでいく感じ。
授業が本格的に始まり、子どもたちと学びを作る毎日。
お互い探り探りにここで出てくるんだ。
「君は面白いこというなぁ」
「えー、これは慎重なのね」
とか
「この人になら言っちゃってもいいかな」
「よし、チャレンジしてみようかな」
「楽しいな」
こうやって、表面的にも内面的にも子どもたちとお互いの感覚を擦り合わせていく…
それは職員室でも同じで
何気ないやりとりに
研究会や学年会での対話に
少しずつ擦り合わせをしていく
すると早速、授業を見に来てくれたり
「何で机があんななんですか!」
「こういう時、どうしたらいいでしょう?」
「この授業どう思います?」
今対話が生まれて
こうやって少しずつ少しずつ
擦り合わせながら確かめながら
新しい場所に溶け込んでいく…
そんな二週間だった…
馴染むでもなく
自分の場をつくるでもなく
溶け込む感覚
新しい場所の文化に染まってしまう受動でもなく、強烈に自分の場を築く主体でもなく
ゆっくり丁寧に溶けて
混ざっていくということ。
離任式
金曜日は離任式があった。
離任した先生の涙…
新しいところでの戸惑いと愚痴…
懐かしむ関係性…
そんな姿をぼやっと眺めていると
「ああ。
この場所は大切に作られてきたここだけの文化があったんだ」
そして同時に、
「ボクにも同じように大切な場所があったんだ」と気がつく
だから、やっぱり、
染まるでも築くでもなく
ゆっくり丁寧にこの場に溶けて混ざっていきたいな。
どちらも大切にしたいな。
強い実感とともに納得した二週間だった。
投稿者プロフィール
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ボクは、トイトイ。
ごくふつうの町のごくふつうの学校でせんせいをしている。
「せんせい」と呼ばれるのは少しくすぐったくて、
子どもたちからは「トイトイ」って呼んでもらっている。
ここで話すのは、ボクが子どもたちと一緒に見聞きしたこと。 学んだこと。考えたこと。
そんな何気ない日常のひとかけら。
ごくふつうの日々だけど特別で大切な言葉で綴られた物語。
【とし】「お兄さん」から「おじさん」と呼ばれるようになってきたぐらいの年。
【すき】あるく。ラムネ。本。料理。
【きらい】すぅーっとするもの。
【学ぶ】ことば。てつがく。
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