アナログが運んでくるチャンス

カテゴリー:いま・ここ・私

公開日:2018.11.28

めんどくさ〜い感じの
『中間反抗期』とやらに入っておる息子…

ほんま、あの手この手で
オモロイぐらいに来る来る〜(笑)

神経質に
まともに受けとめていたら
え〜らいこっちゃ💦

小2の葛藤期
考えたら二度と自分があの頃に戻って
経験できない葛藤期である

ここは疑似体験できる有難い期間と受け取って
時に面白がって、体験させて頂いている最中でございます…

日々出てくる、あの手この手の事件簿(笑)

それにしても
おっと、そ~来たかと驚くような小技をきかせる事件簿が色々あります…

最近で言えば
マイペースでノソノソと歩きたい息子ちゃんと、息子の耳鼻科の予約受付時間という制約があり間に合わぬと急ぎたい母と歩くスピードが異なってしまって、両者譲らずドンドン距離が開いてしまうので、結局、待ち合わせの場所を伝える方法をとることにしまして…

ところが急ぐ用事を済ませ、待ち合わせ場所に母来るも、息子来ず…
息子にはキッズ携帯など持たせておらず
あれれ、家に引き返したか?
と思うも、カバンの中で携帯が鳴る…
見知らぬ電話番号、下3桁「110」

見慣れた町の、あの交番からだと言う!!

聞けば息子は補導されたわけでなく
自ら迷わず交番に入ってきて
母ちゃんに電話してくれと
何故だか記憶している私の携帯電話を伝え
おまわりさんが電話するといった流れ💦

「あちゃー、そう来たか💦

そういえば、少し前に出先で迷子になった時、
こんな事があった…

親は「どこいった〜どこいった〜」と心配して右往左往して探し、
「きっと息子は大泣きしてるだろう…
寂しい思いをしているだろう、可愛そうに、
他の事に気を取られていた私が悪い〜」
とかアレコレ、冷や汗もので思っているわけですけれど、
一方で息子はと言うと、蓋を開けてみたら
『困ってなかった…
泣くこともなかった…
寧ろ、冷静に次の次元で物事を考え、しかも実行に移していた』
という事があって…💦

子どもは親が思うレベルでなく
それ以上に
過去の記憶を辿ったりして
頭を使い工夫して、しかも瞬時に実践する事が
できるんだと
思い知らされる出来事があった…

出先の新宿…
家族で歩いて移動中
ややこしい細かい道が交差する
人で溢れる街中で迷子状態に陥った息子がいた…

そんな事が起こるその数日前に、
実は私の携帯番号に関心を持ち
知りたがる事があった…

「母ちゃんの携帯番号、教えて?」と。

私も、なんの気無しに
聞かれた事を
ただ口で数字を伝える…
書きもせず…

そういう事が数日前にあった…

そしてその数日後、この迷子事件が勃発!!

息子は親を見失い
最初はきっと、アタフタしたんじゃないかなとは思う…

でもふと思い出したんだろう…
「あっ、母ちゃんの携帯電話、聞いた!!」と。

そして必死になって
一度聞いた記憶を蘇らせたんだろう…

そこを頼りに、後は嗅覚で
その辺りにいる気の良さそうな
親切そうな人を捕まえて
直ぐ様「母ちゃんに電話して。番号言うから」と動いた…

あっているかも分からない、
掛けたこともない母親の携帯電話を
記憶を辿り、相手に伝え
迷子という極地を抜け出す中で
ドキドキしながらチャレンジしていた…

そして結果、見事にその記憶がBINGOして
私に『かかる』という成功体験をし
窮地から自力で抜け出す成功体験も
知らず知らず掴み取っていた!!!

こうして
誰に教えられたわけでもなく
窮地に陥れば
自分の持ち得る記憶を辿ったり
そこから機転を利かせてきりかえし
しかも自ら行動に移すというところまで
見事にやってのける…

しかも、人を動かす上で大事な
選ぶ相手にも驚く…

気の良さそうな
親切そうで面白そうで
調子よく動くような人を息子は選んでいる!!!

選んだ相手はコテコテのオモロイ【関西人】(笑)

だから息子に動かされ
電話をかけてきてくださった方の電話対応が
これまた素晴らしく
親の気持ちは直ぐ様、クールダウンしてしまう!!
加えて、いる場所の指示もわかりやすいと来る!!

いや〜ぁ…
キッズ携帯はこの息子に要らんようだが
サバイバル能力というかなんというのか…

そんなわけで、その時、凄まじい集中力で蘇らせた私の携帯電話を彼がもう忘れるわけはない…

それどころか、このところ
見知らぬ電話番号からかかってくる事があり
その時は
大抵、その向こうに
一度、味をしめた小二の息子の陰が
そこにある…

しっかし、今回の交番の電話番号が出てくるというところまでは、【想定外💦

今度は、かけてもらう相手を更に吟味し
否応なしに、親が交番へ迎えに行かな、アカンシチュエーションを見事に作り出して来た…

交番へ迎えに行けば、
不安そうにしているどころか
そこにはまた
屈託のない満面の笑みで「かぁちゃ〜ん!!」と待ち構える息子の姿があり…

内心、「致しません!!!」と言いたいが
思わず【御意】!!!

かなんかなん…

いわゆる『机の上でする勉強』という方法で
頭を磨く事が得意な子もいれば
息子のように
『生活という実践の場』という方法で
頭を磨く事が得意な子もいるのだろう…

自分起点で興味を持った時に発揮する
驚異的な記憶力

息子にコソっと聞いてみたら
キッズ携帯を持つ子が羨ましく
それを見て
私の携帯電話に
一度かけてみたかったという..

きっかけは「単なる好奇心」だった…

でも好奇心こそ凄い威力になる…

もしかしたら、子どもだけでなく
大人の私たちにも
宿っている…

今は便利になりすぎて
電話番号を空で覚えることなど
よっぽどでないとしなくなったけれど
昔は好きな人の電話番号とか
自分起点の集中力威力で
覚えた人も多くいた筈だ…

父の介護や仕事や色んな事を
パラレルでやり過ぎていた数か月前まで
何度も「そろそろキッズ携帯を持たせるか?」と頭を過ぎった事があった…

でもあの時、
「私の心配を直ぐに取り除ける環境を作る」事を優先せず、結果としてキッズ携帯は持たせなかった…

今も、何かが起こるその時時に
色々、思うけれど
「何かを選択しなかったから○○出来ない」
ではなくて、逆に
「何かを選択しなかったから、思いもかけず○○出来るようになる」事もあると言う事を
便利さが優先する世の中であるからこそ余計に
息子を通じて
教えて貰うことが
とてもある…

アナログはシンプルに【原点回帰】をしやすくし、隠れた大事な事を教えてくれるんだな…

冒頭にも書いたが
今、息子は小2の葛藤期

数々の日々起こる面倒くさ〜い反発心旺盛な言動は『中間反抗期』というらしい…

考えたら二度と自分があの頃に戻って
経験できない葛藤期である

ここは疑似体験できる有難い期間と受け取って
時に面白がって、「何事も、人生面白おかしく」をモットーに、面白おかしく、ありがた〜く体験させて頂いている最中でございます…

息子を見ていると、
亡き父が幼くなってそこにいるような錯覚を呼び起こす…

お父さん、ほんま、オモロイオモロイ…

病気や介護を通じ
深く父を知れたからこその
父の奥にあった要素が幾つも見えた…
そして、その要素と同じものを
今、目の前にいる小さな宝石の息子が持っているのが見える…

キラキラしているんだよ…
その要素は美しくてね…

難しい事は
よ~分からなくても
産むとか生きるとかそれをシンプルに考えたら、遺伝子というのは、面白いぐらいに受け継がれ、こうやって、オモロイ物を子や孫や曾孫という創造物の中で、また表現し、再会させ始めてくれる…

子を産むというのは、
ある意味、そのような再会も
面白さとプレゼントしてくれるんだな…

次男坊は、ほんま、亡き母親によ~似てるし
ほんまに、私への愛情表現を
こうやって、いつまでもし続けてくれてはりますの〜ぉ
【気を抜くな〜、智子!!!はっはー、御意!!!】

投稿者プロフィール

有川 凛
有川 凛
財団法人RINDA foundation JAPAN創設者/代表理事
株式会社らしゅえっと代表取締役
NPO「恩渡しネットワーク」代表

2014年1月より、「生きやすさ」と「循環(持続可能性)」の2つのキーワードを活動ポリシーに、除菌水シリーズ「まましゅっしゅ」の商品企画、制作、販売。2年連続で「キッズデザイン賞」を受賞し注目を集める。

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