人の命の時間に温かく寄り添っていたい

カテゴリー:いま・ここ・私

公開日:2018.07.09

父を病院へ連れて行く…

朝から晩までかかる
私と父の一日がかりの仕事…

検査にも時間がかかるが
たまりに溜まった腹水を抜くのに
2時間半〜3時間かかる…

病院から施設へと送り届けたら
息つく暇もなく
今度は保育園へのお迎えが待っている…

今はまだ何とかかんとか…

この頻度が多くなると
私は間違いなく立ち行かなくなる…

歩行困難になった父は
車椅子になった…

慣れない車椅子を押す…

レンタルのためかどうかわからないが
非常に重く
少しの段差があっても
視覚障害者誘導用ブロックも
障壁になり
全くスムーズに押せず
押す側も乗る側も
非常にストレスがかかる…

車椅子に
道行く人は
容赦なく突っ込んでくるような歩き方をする
忙しない都会の人達…

人々は歩きスマフォをして
歩いているわけではない…

前を向いているが
心がここにないのだろう…

朝から
「すいません」
「申し訳ありません」

何度この言葉を発しただろう…

子供たちがまだ小さい頃
ベビーカーを押して歩いていた頃に感じた
何とも言えない冷たさを感じた…

車椅子歴が始まったばかりの私には
まだまだ見えない事だらけ…

育児と看護介護と仕事をこなすとは
こういう事だ…

でも私は、どんな環境に置かれようと
心は美しくありたい…

根っこは腐らせることなく
人の命の時間に温かく寄り添っていたい…

父の心にこの真っ直ぐな娘の心を
ただプレゼントしたいと思う…

そして今日、父は入院になった…

一緒に食べた冷やし中華が
とてもとても美味しかった…

投稿者プロフィール

有川 凛
有川 凛
財団法人RINDA foundation JAPAN創設者/代表理事
株式会社らしゅえっと代表取締役
NPO「恩渡しネットワーク」代表

2014年1月より、「生きやすさ」と「循環(持続可能性)」の2つのキーワードを活動ポリシーに、除菌水シリーズ「まましゅっしゅ」の商品企画、制作、販売。2年連続で「キッズデザイン賞」を受賞し注目を集める。

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