大丈夫かとは思うけれども
念のため精密検査を受けることになり
来週末から再入院することになった…

病院からの帰り道、父は
「智子、どこか、寄り道して行こかな!!」
と言った…

「せやな、そうしようかな!!」
と、行く先が思いつかず
すぐさま夫に聞いてみた…

『海ほたるが良いんじゃない？
行っておいで!!』

車を走らせ、父と二人で
綺麗な夕陽を見ながら海ほたるへ向かった…

綺麗やな〜
美味しいな〜

父は、新宿中村屋のお菓子を頬張っていた…

こんな光景が
人生の一枚にあることを
私はとても有難く思っている…

ここには表現しきれない
経験した者しか語れない
滲み出るものがある…

生き抜くとは
こういうことだと
そばで見ているものに感じさせる
父がここにいる…

長男や次男の成長を
とても面白がっている父…

私が特に長男について
色々と不安に思い
「あの子、大丈夫やろか？」と父に問うと
父はこう言った…

「アハハ、智子。
そんなもん、あの子をまともに見てみろ。
あの子は物凄いもの持っとるで。
心配せんでも大丈夫や。
好きな事、やらしたれ。
ほんまの阿呆やったらあの滑りは出来んぞ。
物凄く考えて考えて滑っとる。
もう一回、よー滑りを見てやれ。
その足取りが、あの子の今。心や。
あの子は強いぞ。面白いぞ。見守ったれ。」

「…」

父の言葉はほんまにありがたい…

いつまでもいつまでも
長生きしていて欲しい…

海ほたるで二人で夕飯を食べて
あ〜堪能したと
父はお腹をいっぱいにして
今、うつらうつら…

幸せな時間♡

命の時間の意味が深い…