問いかけと質問

カテゴリー:RINDA foundationのこと

公開日:2021.11.19

私にとっては、とても大切なことがあり、

そのため、ある決断をしました。

そして、その決断により、
膨大すぎる大量の関係資料を修正しました。
最後は目がクラクラになりましたが、
何日も、何時間もかけて

一気に、そして丁寧に修正をしました。

でも不思議なことに
なぜか心は逆に浄化され

未来が更に楽しみになりました。

その決断は何だったかというと、
私どもが展開している
「こども物語づくりリレープログラム」
では、5種類のワークシートを使うのですが
その中でも肝になるワークシートの

名称を変えたのです。

具体的には
「12コの質問シート」を

「12コの問いかけシート」に変更しました。

これを聞いた みなさんの中には、
「え?そんなこと?
何の違いもないし、変更する必要性もない。
変わらないじゃない。」
と思う人も、

もしかすると、いるかもしれません・・・。

でも、わたしには、
とってもとっても、

大事なことでした…

なぜなら、そのシートは、
決して「質問」をしていないのです。
していることは「問いかけ」です。

そこに気づきました…

なので、どこかでその名称に
私は違和感を感じていて、

気になっていたのだと思います…

ではなぜ、私が、そこにこだわり、
膨大すぎる関連資料の修正をしてまで、
どうしてもしたかったのかというと、

そこには、

「私のミッションとしている【生きやすさが広がる世界】が更に広がるのであれば、何があってもそちらを選択する」

というWant-toがあったからです。

シンプルに

それだけです…

ちなみに、
「質問」と「問いかけ」の違いについて、
私の解釈をシェアしたいと思います…

「質問」には、評価が伴うものだと思っています。

なぜならば質問には質問者の結論があるからです。

そこには偏見が混じります…

そのため質問は制限をかけ
相手に「尋問」されているような
気持ちにさせたり、

場合によっては「拷問」になったりもします…

そこには、

対等な対話が生まれにくい性質があります…

一方で「問いかけ」には

「偏見がなく、まっさら」です…

そのため、「問いかけ」をすると、相手は無限の空間のなかで、自分と繋がり、探しはじめます…
そしてそこには、無限の可能性が広がります…

そのため、自己との対話、他者との対話が生まれやすい性質があります。

だから私は、無意識の中で、
子どもたちの「真意」や「可能性」を
引き出すアプローチには
子どもたちの「ある」を信じ、
「質問力」ではなく「問いかけ力」を鍛え
まずは自分に対して、
そして自分に対しても、

そうしてきていました…

その結晶として、「物語づくりリレープログラム」が生まれたのだと思います…

なので、「12の質問シート」を「12の問いかけシート」に名称変更することを決断しました…

ただし
私は、決して「質問」が悪いと言っていません…
「質問」と「問いかけ」は
質が違うということを、
まずは、知っていることが大事で
そして、それを使い分けることが

大事だと言っているだけです…

たとえば私は無意識の中で、

こんな風に使い分けていました…

「問いかけ」は

無限の可能性を引き出す時の手段として使う…

「質問」は

限定的な解を導く時の手段として使う…

もう少しかみ砕いていうと、
広げたい時は「問いかけ」。
問いかけ続けた後に、結論づけたい時は「質問」。

私の感覚では、そんな感じでしょうか・・・。

こんな風に使い分けると、
「質問」と「問いかけ」の中に
そもそも持っている性質が
コクリエーションされて、

すごい威力を発揮するのです。

そして、私がオリジナルで
開発している「12の問いかけシート」と、
「12の問いかけシートを使って、どのような手順で、
それぞれの子どもが持っている種を見つけるのかを
書き記したブック」
は、本当に目から鱗のものになっています…
たった12コの…
そして、普段の生活の中では、

ほとんど聞かれることのない不思議な問いかけの12コ…

それらの問いかけは、
一つ一つが繋がり合って、
誰でも最後は一本の糸、光になります…

不思議ですが、そうなります…

そしてこちらは、
これから展開されていく
公立小学校の先生方に無料で配布され、
時間がない教員のみなさまにとっても、
「子どもたちの資質を引き出していく上で、ベースとなるマニュアル」

になってくれるのではないかと思います…

「生きやすさのイコール」な世界を
つくっていく中で
みんなを幸せにする
【魔法のコイン】になってくれると
いいなと思っています…

投稿者プロフィール

有川 凛
有川 凛
財団法人RINDA foundation JAPAN創設者/代表理事
株式会社らしゅえっと代表取締役
NPO「恩渡しネットワーク」代表

2014年1月より、「生きやすさ」と「循環(持続可能性)」の2つのキーワードを活動ポリシーに、除菌水シリーズ「まましゅっしゅ」の商品企画、制作、販売。2年連続で「キッズデザイン賞」を受賞し注目を集める。

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