明けない夜はないのだから

カテゴリー:いま・ここ・私

公開日:2017.12.29

今日が仕事納め…

あと数日で今年も終ります…
大変お世話になりました…

振り返ると
長男が産まれた2011年以降
本当に落ち玉ゲームのように
あれやこれやと同時進行で降り掛かってくる
重い課題を片付けていく日々が続いていますが
特に2017年は
輪をかけて、そのような日々だったように
思います…

ただ年々、体感として感じるのは
以前は落ちてくる玉の種類が異なった時
異様な緊張がしたものですが
多様な種類を経験させてもらえると
何が来ても
『なんとかなるから大丈夫!!』と
まずは一呼吸置いて
落ち着いている自分がいるのを感じます…

そういう意味でも
経験は有難いと素直にそう思います…

父の病気があり
父とのこれからのことを
生まれて初めて介護という領域から
試行錯誤して考えていく変化がありました…

同時進行で長男は小学生にあがり
次男坊は保育園という
息子たちの環境の変化があり
一年生の壁というのか
子育てにおいても、これまでと違う様々な変化がありました…

仕事も会社勤めを辞め独立し
自分で仕事を作っていくという変化がありました…

変化がある時
まず一番最初に重要になるのは
『自分と向き合うこと』だと思っています…

自分がどういう時間の使い方をしたいのか?
限りある命の時間を
どういう「質」の中で過ごしていきたいのか?

私はいつもそこを重要視していて
そこに「違和感」を残さないようにしています…

そうすることで
心を亡くす事を防げると思うからです…

時間が例え
スピーディーに過ぎて行ったとしても
自分はこう過ごしたいと思ってやっているという『納得感』、そしてそこから滲み出る『味わい』、『充実感』。
結果として自分に跳ね返ってくる『幸せ感』が劇的に違うのです…

そういう意味でも2017年は
スピーディーな一年ではあったけれども
『父の命』という大きな題材が降り掛かって来てくれたお陰で私は生きる根本である
『命』に向き合え、
その事が私のプラス思考に
更なる磨きをかけてくれたので
納得感、味わい、充実感、そして結果として跳ね返ってくる幸せ感が、半端なく違った年だったように思います…

現に、私が望みを捨てず
愛情と智慧を絞って選択していった
父の「今」と「これから」について、
肝心の父には少なからず
『私の気持ち』として
伝わってくれたのだと思うし
脳炎でやられた記憶喪失も治り
肝炎でやられた腹水の溜まりや象のような足になった浮腫も完全に取れていってくれました…

無事に退院にも漕ぎ着けられたし、
無謀と思えるような少額の予算では
到底探すのが困難だと思われる療養付きの施設も自宅近くで見つけられました…

頑なに信じ、本気で諦めないこと。
笑顔とアホな笑い。

これは本当に色んな角度で
奇跡を連鎖させると私は確信しました…

これは
本気で自分が納得して
父の命に向き合い、これからを考えたいと
思っていなければ、出来なかったことだと思います…

生半可では『ダメ』…

伝わらないから機会は寄ってこないからです…

第一、父に響かずお互いに呼応せず
父が私に言うように
『智子。お前がおらんかったら、今頃、あの世やった。治りもしなかった。』
だろう。

結果として、今頃は中途半端に時間だけが過ぎていっていただろうと思います…

それにしても、父は、よく頑張りました✨

退院して4日。
体重が2キロ強増えています。

電話もかけてくるし
LINEメッセージも送って来れるようになりました..

2017年の締めくくりに
受験勉強の発表のような
こんなプレゼントを運んでくれる父は
見事としか言いようがありません…

これから先も紆余曲折、色んな事が降りかかるにちがいありません…

でもそれでいいと思えます…

マクベスの言うとおり
The night is long that never finds the day…

明けない夜はないのだし
本気で向き合えば、何かしらの方向が見えてくると思うから…

介護と育児の両輪が
これから同時進行で起きていく人が多くなるのではと思います…

何事も自分に重くのしかかり過ぎないようにするバランスが大事です…

取り掛かるその前に
自分の気持ちに向き合いたい
自分の軸を整理する事を
私はオススメしたいです…

なぜなら親子といえども
様々な伏線があり
関係には色んなものがあります…

親に対する蟠りがあったら
私はこうも向き合えなかったと思います…

私の場合は
母の自殺という突然死を経験していたため
父と向き合う前に
命の意味の捉え方に大きなギアチェンジがありました…

そういう過程を経ての今ですから…

自分だけで抱え込まず、自分の中で整理して、自分の気持ちに素直になって、そこで感じた気持ちに素直になる事が『答え』だと思います…

世間一般と違っても、それが自分にとっての正解です…

その答えに自信を持ち、前へ進むことが
バランスの良さへと導いてくれ
結果として幸せの循環が生まれるのだと
私は思います…

投稿者プロフィール

有川 凛
有川 凛
財団法人RINDA foundation JAPAN創設者/代表理事
株式会社らしゅえっと代表取締役
NPO「恩渡しネットワーク」代表

2014年1月より、「生きやすさ」と「循環(持続可能性)」の2つのキーワードを活動ポリシーに、除菌水シリーズ「まましゅっしゅ」の商品企画、制作、販売。2年連続で「キッズデザイン賞」を受賞し注目を集める。

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